海外留学すると多くの場合、異国の人達と同じ部屋で暮らす事になります。
彼らはそれぞれ違う文化、違う考え、違う感覚を持っています。
それに応じて、生活の中で様々な問題が発生します。
例えば、部屋の温度です。これが自分にとっては一番深刻でした。
自分はちょっと前まで、ベトナム人二人と台湾人一人と一緒の部屋で暮らしていました。
その部屋の中では常に冷房が効いています。外から部屋の中に入ると、鳥肌が立つほどの寒さです。ボロい昔のタイプのエアコンなので、部屋の温度は正確には分かりません。体感的には17度くらいです。(他にも寒い部屋があるので、そこと比較しました)
朝起きると、体が冷え切っています。ちなみに布団も薄っぺらいタオルみたいで、全く役に立ちません。もしかしたら、この生活環境が原因で、体が弱って食中毒に簡単にやられたのかもしれません。(→やられた時の記事)
ルームメイトの中でリーダー格なのは、一番長くこの学校に滞在しているベトナム人です。
彼の性格は、厳格で、あまり騒いだりしないような感じです。彼の文化のせいか、彼の性格からなのか、「男」であるという事を誇りに思っているようです。何をするのにも「I’m a man」と言って、「男だからやる」という事をアピールします。
この性格は基本的には、みんなから頼りにされます。自分も頼りにしてます。何か旅の計画を立てる時は必ず彼が仕切って、みんなを先導してくれます。
しかしこの性格は時には厄介です。もし誰かが、何かを躊躇う事があるものなら「お前は男だろ?」と迫ってきます。
ちょっと話を戻すと、部屋の寒さを自分は彼に何度か訴えたことがありました。しかし彼はまともに取り合ってくれません。男なんだから、これくらい余裕だろと言ってきます。「男なんだったら、逆にエアコン無しで耐えやがれ!(心の声)」
他のルームメイトも、なんとも思っていないのか、彼に意見できないのか何も言いません。
そのうち、自分は彼にその事を訴えるのを諦めて、彼が居ない時に勝手にエアコンを操作するようになりました。エアコンは自分達の部屋のものです。エアコンを操作する権利は自分にもあるはずです。
最初の頃は、彼はエアコンの設定が変わっているのに気づくと何かゴニョゴニョ言っていました。(彼との英語の会話はネイティブスピーカーと話すより大変です。彼の英語の発音は、日本人の自分からしたら難しい訛りがあります。)
次第に彼は何も言わずに、エアコンを最低温度に変更するようになりました。それに応じて、自分も何も言わずに、エアコンの温度を変更します。
こんな戦いが、数週間続きました笑。
気づくと、普段の会話もルームメイトなのにほとんどしない状況です。そして今に至ります。
今、結構面倒な関係になっています。彼と自分は同じグループで、よく出かけます。共通の友達も沢山います。週末には彼が企画した計画に一緒に参加します。
ここ最近、彼が露骨に自分を避けているのが分かります。もしかしたら、自分が鈍感で今まで気づかなかっただけかもしれません。例えば、ご飯の時、自分以外の他の皆んなを誘って、いつの間にか食事を済ましていたりします。やり方が、ガキくさいです。(イライラ)
彼は、今週末マニラに旅行に行く予定を立てていました。自分のグループの子らは全員行くようです。しかし、自分にはルームメイトであるにも関わらず、最後まで言ってきませんでした。結局、他の友達のはからいで参加する事になりましたが…。
ここまでグダグダ書きましたが、現状ではこのギクシャクした関係は解決していません。
どうしたら、良いのでしょうか。
最近、他のグループの子らとも仲良くなりました。そっちに乗り換えたいくらいです。でもフィリピン語学留学生活は残り1週間です。ここで乗り換えるのも、ちょっと嫌です。今のグループにも、一ヶ月以上仲良くしてくれた彼以外の友達がいます。
難しい問題です。今の所は、彼との摩擦を最小限にしつつ今のグループの友達と過ごす予定です。
何が、ここまで面倒な関係にしたのでしょうか。やはりコミュニケーション不足だったと思います。エアコンの件は正直、どうにもならなかったと思います。勝手にエアコンをいじり始める前から、言葉で何度も訴えていたわけですから。
問題はその後にあると思います。この小さな問題の後、自分と彼の普段の会話がいつの間にかほとんど無くなっていました。これが今の、ギクシャクした関係に大きく関与していると思います。
自分に今の関係を修復する策はありません。しかし、反省点はありました。今後また新しい友達をアメリカでも作る事になると思うので、次に活かしたいです。
この生活も残り1週間です。なんとか良い関係で終われるように、ベストを尽くしたいと思います。
終わりです。